中国の中小企業はここ数年間、急速に成長しており、中国の経済発展を推進する主力となっています。中国国家発展改革委員会の欧新黔副主任はこのほど北京で、「今後数年間、中国は、中小企業の発展を支援する措置を取り、さらにヨーロッパとアジアの経済面での互恵関係を促し、ヨーロッパとアジアの中小企業間の協力を強めていく」方針を示しました。
中国国家発展改革委員会の欧新黔副主任はこのほど北京で、「ここ数年来、中国の中小企業数は急速に増加し、その質は向上を続けている。そして、技術革新、都市部と農村部住民への供給、内外の貿易のバランス維持などの面で非常に重要な役割を果たしている」と述べ、さらに、「改革開放政策が実施されて以来、我が国の中小企業は、急速かつ健全な発展を続けている。個人事業主も含む中国の中小企業は4200万社に上り、企業総数の99%以上を占めている。中小企業が中国の経済発展に果たす役割は、ますます大きくなっている」と述べました。
現在、中小企業は、国内総生産の60%前後を生産し、75%以上の就職機会を提供しています。また、中国の6割以上の発明と特許及び8割以上の新製品の開発は、中小企業によって行われています。一方、中小企業の対外開放の水準も上がり続けており、アパレル、繊維製品、玩具などの製品は国際市場で人気を呼んでいます。
中国政府は中小企業の発展を非常に重視し、『中小企業促進法』を執行する一方、各地方も中小企業の発展を支援する一連の措置を打ち出しています。また、政府は、中小企業の国際協力を推進する活動を展開しています。中国は既に、日本、韓国、イタリア、フランス、ドイツ及びEU・欧州連合との間で、協力趣意書と覚書に調印し、一部の具体的な協力プロジェクトを実施しています。
ヨーロッパとアジアの中小企業との協力を一層強化するため、中国は今年10月に、北京で欧亜中小企業閣僚級会議を開催する予定です。この会議の45の加盟国には、16のアジアの国と、27のヨーロッパ、EUとASEAN・東南アジア諸国連合の国が含まれています。全ての加盟国の貿易総額は、全世界の貿易総額の60%を占めています。
今回の会議について、欧新黔副主任は「われわれは、主に中国とヨーロッパ・アジア諸国の中小企業の協力について協議とフォーラムを行う。主に双方の優位性を補完するための一連の政策措置について研究すると共に、互恵関係を築く協力協定に調印する。中国の中小企業にとって、国外の先進的な技術と管理理念を学ぶことは非常に重要なことである」と述べました。
今回の会議は、「革新によって未来を導き、協力によって発展を促す」というテーマを巡って、ヨーロッパとアジアの中小企業の自主革新能力の向上と地域協力の強化などについて、双方の中小企業の協力と交流を促すということです。 (翻訳:洋)
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