中国の大学生の就職状況調査が28日、上海で発表され、大学生の就職に対する希望はより現実的になっていることがわかった。2007年卒業生の希望月給は1000元~4000元が全体の4分の3を占め、このうち希望額を2000元~3000元とする学生が全体の3分の1を占めた。中国新聞社が伝えた。
中国国内での大手求人情報ウェブサイト「中華英才網」と、北京大学光華管理学院、「経済観察報」などの機関が共同で主催した「第5回中国大学生就職先人気調査」の結果が28日上海で発表された。今回の調査では有効回答4万9700件以上を回収し、調査対象は中国34省市区、650の高等教育機関にわたり、公正かつ客観的、科学的に中国の大学生の職業選択の状況を示した。
調査によれば、学生個人の進路設計は、より現実的な選択をする傾向にあることがわかった。卒業後自ら会社を設立する学生は全体の4.4%、外国留学を希望する学生はわずか全体の2.3%にとどまり、全体の78%の学生が卒業後すぐに就職するのが最も理想的だとした。数年前の調査結果と比べると、国内でさらに研究を続ける学生や国外に留学する学生の比率は下降傾向を示し、学生がむやみに高学歴を追求したり、外国留学で学歴に箔をつけるよりも実際的な進路を選ぶ傾向が強まってきている。
今回の調査では、大学生が就職するときに大きなプレッシャーを感じていることをもわかった。調査の対象となった学生の60%が、「就職の競争は激しく仕事は見つけにくい」、「自分は仕事の経験に乏しく競争力に欠ける」と感じている。
また今回、3分の1の学生が「明確な希望職種がない」としており、進路の決定は大学生が直面する最も大きなプレッシャーの一つになっている。激しい就職競争のほかに、希望職種、自分自身に対し明確なビジョンがないことが、学生にとって更なるプレッシャーとなっている。(編集YT)
「人民網日本語版」より
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