欧州委員会のバローゾ委員長は19日、フランスのストラスブールで、EU諸国の指導者がまもなく開くEU首脳会議で欧州憲法条約の前途について一致に達するよう呼びかけました。
欧州委員会はこの日、21日と22日に開かれるEU首脳会議に備えストラスブールで特別会議を開きました。バローゾ委員長は席上、「EUの議長国であるドイツはすでに、欧州憲法条約の修正に現実的なルートを見出した。それは、EUを各加盟国を凌ぐ『超国家連合』にしていくわけではなく、各国国民に奉仕するものにしていくことだ。もし今回の首脳会議が欧州憲法条約で合意に達すれば、世界に向けてEUの力と遠大な抱負をより良く表明できる。しかし、そうでなければ、全ての努力は水泡に帰す」と強調しました。
バローゾ委員長は会議の後、まもなくEU首脳会議で討議させる新しい「欧州憲法条約」を否決しないようポーランドに求め、「ポーランドがこの新しい条約をボイコットし続ければ、EUでのその地位に影響が出てくるだろう」と述べました。(翻訳:玉華)
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