そこで、今日の中国リポートは、中国の胡錦涛国家主席が、インド、ブラジル、南アフリカ、それにメキシコの指導者と会合を行ったことについてお伝えします。

　G8・主要国首脳会議の首脳と発展途上国首脳との会合を前に、今回の会合に出席している5カ国の発展途上国の指導者は現地時間の7日午後6時、合同で会合を行いました。中国外務省の劉建超報道官は会合の主な内容について、「5カ国の指導者は、気候変動、経済グローバル化への対応、ドーハラウンド交渉、発展途上国の発展促進などの問題について意見を交わした」と紹介しました。

　胡錦涛国家主席はこの中で、談話を発表し、「現在、全世界の発展プロセスにおいて、発展途上国の不利な状況は変わっていない。経済のグローバル化は発展途上国にさまざまな課題と衝撃を与えている上で、発展途上国の発展問題も解決されていない」と指摘した上で、5カ国の協力強化の重要な意義を強調しました。

　これについて、劉建超報道官は「胡錦涛国家主席は発言の中で、この5カ国の人口は全世界の総人口の42％を占めており、全世界の経済と貿易における地位も日増しに高まっている。5カ国は、手を携え、経済グローバル化によるリスクに対応し、発展途上国の発展に有利な条件を生み出し、全世界の調和の取れた発展を促進する責任を持つべきだ」と述べました。

　また、気候変動問題は、今回の「G8＋5」の主な議題の一つとなっています。これについて、胡錦涛国家主席は、「気候変動は人類の持続可能な発展に関わる問題である。中国は、一貫して環境保護と持続可能な発展及び温室ガスの排出規制などの問題を重視しており、全世界の気候変動を緩和するため、一連の政策措置を行って、積極的に努力している」としています。

　他の国々の指導者も、胡錦涛国家主席の発言に賛同を表しました。劉建超報道官は、5カ国の指導者が会合の中で各議題を巡って達成した共通認識について、「各国の指導者は、気候変動の問題において、'共通であるが、区別のある責任'という原則に基づいて、先進国が温室ガスの排出削減を先に行う約束を実行するよう促す一方で、発展途上国も貢献していく。ドーハラウンド交渉について、5カ国の指導者は、交渉を早期に終わらせ、発展途上国の利益と関心を反映させるために、先進国が農業補助金と関税を引き下げるよう希望している。また、指導者らは、発展途上国とアフリカ諸国のミレニアム発展目標の実現のために、飢餓と貧困の撲滅問題に努力し、約束の実現を先進国に働きかける意向を示した。このほか、先進国との対話の中で、発展途上国の利益をできるだけ守るため、各国指導者は相互の協調を強化することで一致した」と劉建超報道官は述べました。

　中国リポート、今日は中国の胡錦涛国家主席が、インド、ブラジル、南アフリカ、それにメキシコの指導者と合同の会合を行ったことについてお伝えしました。