17日、上海で開かれていた2007年アフリカ開発銀行グループ理事会の年次総会が幕を閉じました。これは、アフリカ開発銀行がアフリカ以外の場所で開催した二回目の年次総会である上、史上最高レベル、最大規模の総会でもあります。
今回の年次総会のテーマは、「アフリカとアジア:発展のパートナー」で、双方の協力が重要な議題でした。会議では、アジアとアフリカの協力の経験や計画について幅広く討議されました。アフリカ開発銀行のカベルカ総裁は、総会がアフリカと中国、アフリカとアジアの協力関係を一段と強めていくことを確認して成功裏に終わったと表明した上で、「われわれは交流と討議を通じて、双方の協力関係が希望に満ちていることを確認した。われわれはまたアフリカ開発銀行が重要な役割を果たすことができると信じている。アフリカ開発銀行は、貿易と投資の増加が双方に利益をもたらす上で重要なルートになる」と述べました。
中国人民銀行の周小川総裁は、金融面での双方の協力について中国はより積極的な役割を果たしていきたいと強調しました。
「中国は、アフリカ諸国との交流をますます深め、金融の改革開放、金融環境の整備やマクロ調整に関する交流についてより一層努力していく。中国は、中国の国内企業によるアフリカへの投資、とりわけ、より多くの中小民間企業がアフリカでの投資と協力を行うことを奨励していく。また、中国の金融機構は一段とアフリカ向けの業務展開を重視し、アフリカの国家レベルのインフラ整備に関わりを深めており、アフリカの発展のために金融サービスを提供していく」と語りました。
中国政府は、アフリカ諸国との友好関係と協力を非常に重視しています。1985年、アフリカ開発銀行に加盟して以来、その開発基金に7回資金援助を行っており、金額は累計で3億6400万ドルに達しています。これらの資金は、アフリカ地域のインフラ整備、貧困撲滅、教育などを大いに支援しました。
アフリカとの協力をより推し進めるため、1996年、中国はアフリカ開発銀行と、200万ドルの二国間技術協力基金協定を結びました。これによって、中国の優れたプロジェクトと技術をアフリカに紹介する事業を支援しています。現在、中国は90万ドルを拠出して、アフリカの八つの国の14のプロジェクトに当てています。これは、農業、交通、医療、教育など多くの分野で、効果を上げています。
経済と金融における協力を強めるため、中国人民銀行は、国内の金融機構に対し、この協力により関心を寄せるよう、働きかけていきます。中国人民銀行とアフリカ開発銀行が長期的な友好関係を結ぶことを通じて、より多くの金融機関と企業がこの協力に加わることを狙いとしています。
「われわれは、アフリカ開発銀行、他の開発銀行などと、多角的な協力を強めていく。特に、アフリカ開発銀行との協力パートナーシップをより発展させていく。アフリカの貧困撲滅と発展を真剣に支援していく。アフリカ開発銀行が貧困撲滅と開発事業でより大きな役割を発揮することを支持していく。同時に、中国に支店や事務所を設置するとなどを含め、アフリカ金融機構が中国と協力を進めることを歓迎する」と強調しました。(翻訳 朱丹陽)
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