中国農業省の牛盾次官は29日、中国中南部の南昌市で、「90年代以降、『ゴールデン・トライアングル』(通称:金三角)ではケシの生産量を削減するためケシの代替作物の栽培が行われてきたが、中国政府はこの作業に協力してきた」と語りました。
これは牛盾次官が、「中国とASEANが5年間続けて来た農業協力を締めくくる会議で述べたものです。牛盾次官はその中で、「中国はケシの生産量を抑制し、麻薬の源を根絶する方針に基づいて、ゴールデン・トライアングルでハイブリッド米、ゴム、熱帯フルーツなどの栽培に協力してきた。これまで、5億元を投入して、その栽培面積を4万7700ヘクタールに増やした」と説明しました。
中国はこれらの農作物を輸入する際、関税の減免や増殖税の免除などの優遇措置を講じています。
ところで、「ゴールデン・トライアングル」は中国の西南部の国境地帯に接し、タイ、ミャンマー、ラオスの国境が接する地帯にあたり、世界の三大麻薬生産地の一つです。中国公安省の統計データによりますと、中国で没収されたヘロインの大半は「ゴールデン・トライアングル」で生産されたものだということです。また、麻薬取締りの関係部門の最新統計によりますと、2006年、ミャンマーにおけるケシの栽培面積は1998年と比べて83%減少し、ラオスの栽培面積も同じ年と比べて93%減少しました。現在、「ゴールデン・トライアングル」におけるケシの栽培面積は2万4100ヘクタールに減ったとのことです。(翻訳:姜平)
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