ロシアのプーチン大統領は26日、議会に対する年次教書演説で、「ロシアは、『CFE・欧州通常戦力条約』の履行を凍結すると宣言する必要がある」と述べました。
プーチン大統領はこの中で、「ロシアはこの条約を批准した上で、そのすべての条項を履行していた。しかし、NATO・北大西洋条約機構加盟国は、この条約の批准すらしておらず、軍事面で一方的な優位を得ている。その上で、ロシアの周辺地域で軍事基地を増やし、チェコとポーランドでミサイル防衛システムを配備する計画を進めている」と批判しました。プーチン大統領はまた、「ロシア・NATO理事会でこの問題を取り上げ、進展がなければ、条約の業務履行を停止することを提起する」との考えを示しました。
これに対して、NATOのデホープスヘッフェル事務局長はこの日、ロシア・NATO理事会の会議後に、「NATOの加盟国は、ロシアが条約の業務履行を凍結すると宣言したことに対し、失望の意を表す。ロシアがグルジアとモルドバから撤兵すれば、NATOの加盟国は、数日間のうちに条約を批准する」としています。 (翻訳:洋)
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