中国・ケニア経済貿易協力フォーラムが24日ケニアの首都ナイロビで開幕しました。開幕式では、中国全国政治協商会議の賈慶林議長が講演し、中国とアフリカが協力することで、双方が共に繁栄するだけではなく、アフリカ人民にも利益をもたらすことを強調しました。また、貿易の均衡やエネルギー協力などの問題について中国の立場を明らかにしました。アフリカの企業家たちから拍手と賞賛の声がありました。
今回のフォーラムには、両国の企業家や経済貿易、商工界の関係者500人余りが出席しました。ここ数年、中国とアフリカの経済貿易協力は盛んになっており、健全な協力メカニズムが生まれつつあります。中国政府もアフリカとの新しい戦略パートナーシップを結ぶ上で経済協力を重視しています。賈慶林議長の講演はアフリカの経済貿易関係を対象にしたもので、中国とアフリカの経済貿易協力について、双方が互恵共栄を堅持し、共同発展を促進させていくこと、また、新しい協力方式を探り、協力分野を拡大させることを強調しました。さらにこうした取り組みが地元人民に利益をもたらすべきだと述べました。また、賈慶林議長はアフリカからの輸入を拡大し、貿易の均衡を促進することで、アフリカ諸国とともに、発展して行きたいとして、「中国は、アフリカの関係諸国と自由貿易区建設などの優遇政策について討議し、アフリカからの輸入を拡大していく。また、人々の生活 に関わるプロジェクトにおける協力を重視し、加工業や製造業の発展を優先的に支援していく。就業と税収を増加し、経済と社会の発展を促進し、人民の生活を改善していくべきだ。中国政府は、アフリカ人民が一日も早く利益を享受できるように、必要に応じて、優遇貸付金の提供や、債務の減免を行なう方針だ。また、人材の養成や、農村部における学校の建設、農業技術モデル地区や、マラリア予防センターの建設を支援していく」と述べました。
このほか、賈慶林議長は、中国企業が品質を第一とした合法的経営の原則を堅持することを求めました。特に、社会責任を担い、生態環境の保護を重視すること、また、アフリカの人々に利益を還元できるように取り組むことを中国企業に呼びかけました。
また、講演では、賈慶林議長は、自ら質問応答に応じる場面もありました。統計によりますと、中国では、改革開放後30年間に、累計117億ドルをアフリカに投資しています。また、援助プロジェクトは900件に達してます。
なお、注目されるエネルギー協力について、賈慶林議長は「双方の優勢を利用し、共同で成果を収めたものだ。アフリカ諸国に対する植民地主義の略奪とは根本的に異なるものだ」として、「中国は海外のエネルギー資源を利用して経済を発展させ、国民の生活を改善する必要がある。また、アフリカ諸国はそのエネルギー資源の優勢を経済発展に生かす必要がある。この協力は双方が平等互恵を目指す正常な行為であり、市場経済の法則に基づいて行なわれている。他国の参加も歓迎する」と述べました。
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