ヨルダンのアブドッラー国王は19日、アンマンでヨルダン訪問中のイスラエルのダリア・イツィック・クネセット大統領代行と会談を行い、「アラブ和平提案」の再開および中東和平プロセスの再開などを巡って話し合いました。
アブドッラー国王はその中で、「『アラブ和平提案』がアラブ諸国の和平への期待と約束を示したものであり、その再開は、数十年にわたるアラブ諸国とイスラエルとの紛争を終えて、中東和平を実現するため、歴史的なチャンスを作り出すものだ」とした上で、「イスラエルはこの提案を受け取ると同時に、パレスチナとの和平交渉を再開する基礎にして、パレスチナとの間、そしてアラブ諸国との間に存在する紛争を最終的に解決するよう」呼びかけました。それに、アブドッラー国王は、「ユダヤ人入植地の拡張と隔離フェンスの設立など一方的な行動を取れば、イスラエルはこのチャンスを見逃す結果となるに間違いない」と注意を促しました。
ちなみに、13のアラブ諸国の外相らは18日カイロで声明を発表し、イスラエルと国交関係のあるエジプトとヨルダンはアラブ国家の代表としてイスラエル政府と交渉することにしており、「アラブ和平提案」に基づいて中東和平プロセスの再開を図ることになります。(翻訳:姜平)
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