世界保健機関(WHO)は17日に報告を出し、2006年における全世界のエイズ予防・治療状況は改善がなされたが、エイズの人類への脅威は依然として深刻であることに変わりはないとの見解を示した。
これはWHOと国際連合エイズ合同国計画(UNAIDS)、国連児童基金(UNICEF)が合同で発表したもの。
報告によると、2006年は中・低所得国で治療を受けたエイズ患者数が引き続き増加し、通年で200万人あまりにのぼった。これは2005年の130万人に比べると54%増加しているものの、それらの国で治療を要する人は710万人もおり、治療率はわずか28%を少し上回るだけだという。
報告は世界のエイズ対策の改善について意見を提出しており、その内容は次のようなもの。
児童へのエイズ予防、診断、治療を強化する
多くの戦略を立てて、エイズ蔓延の範囲をより深く理解する
エイズウィルスの母子感染の予防に力を入れる
麻薬吸引者や男性同性愛者などを含む感染リスクの高い人々が治療を受ける機会を作る。「人民網日本語版」より
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