『中国国家展』は、ロシア『中国年』の一環として行われました。テーマは、『ともに利益をもたらし、調和の取れた発展を目指す』です。展示エリアの面積は2万平方メートルに及び、中国の31の省と、香港・マカオ特別行政区から200社あまりの企業が出展しています。内容は、政治、経済、文化、科学技術、国民生活、自然風景など30の分野に及びます。展示品1万5000点と写真パネル1000枚によって、中国の各業界で成し遂げられた成果を紹介しています。

　胡錦涛国家主席は、席上の挨拶で、「この展覧を通じて、ロシアの皆さんに、中国の悠久の歴史と優れた文明を紹介すると同時に、中国の改革開放と現代化建設のプロセスや、両国の経済貿易協力による成果を報告したいと思います。去年11月に北京で行われた『ロシア国家展』は大変好評でした。今回の『中国国家展』も必ず両国の友好を深めるよい機会となると同時に、双方の協力を促進する基盤となるだろうと信じています」と述べました。

　『中国国家展』は、中国の改革解放の成果と安定した発展振りを紹介し、両国の情報産業・航空分野などでの実務的な協力を深めることを目指しています。また、両国の相互理解を促し、中国製造業の最高レベルの技術を紹介することも目標としています。これまでの数年間、両国の貿易往来は、良好な発展を続けており、相互的な投資活動が活発になっているだけでなく、その規模も拡大しています。胡錦涛国家主席は、挨拶で、両国の貿易協力について、「両国の人民は、自国の経済を加速させるために努力しています。双方が各分野で実務的な協力を行えば、活力あふれた希望ある将来を築くことができるでしょう。両国が互いに『国家年』を主催することで新しい協力分野が見つかることを期待しています。規模を拡大すると同時に、内容を豊かにし、両国の戦略的な協力関係を向上させていきましょう」と希望を語りました。

　展覧期間中、両国の企業は総額43億ドルの契約を結ぶ見込みです。プーチン大統領も、中国の国家発展に期待を寄せ、席上で、「『中国国家展』は、中国が経済発展で遂げた成果を紹介してくれました。これは、中国の改革開放政策がもたらした実績を理解する重要なチャンスです。今回の展覧を通して、両国の間に、科学技術生産の新しい協力プロジェクトが生まれると信じています」と述べました。

　式典の後、両国の首脳は、ともに会場を見学しました。また、中国第一自動車生産会社、石油天然ガス会社など、中国企業のブースで、責任者からの説明を受けていました。（翻訳：李軼豪）