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米軍、ペルシャ湾で軍事演習、イランに圧力
   2007-03-28 16:00:36    cri
 アメリカ海軍は27日から、ペルシャ湾地区で軍事演習を開始しました。これは、アメリカ軍がこの地区で行う軍事演習としては、2003年のイラク戦争以来最大規模のものです。そのため、今回の演習は世界から注目を集めています。

 今回の軍事演習は、アメリカ軍がペルシャ湾に配置した空母ジョン・ステニスとドワイト・アイゼンハワーをはじめ、100機以上の航空軍機、1万人以上の兵士を動員して行われました。

 イランがイギリス軍兵士を拘束した事件から5日が経ちました。今回の演習のエリアはイラン海域までわずか12キロ、そして、演習は敵機や敵艦隊を攻撃し、潜水艦を追跡、機雷を発見するという想定で実施されていることから、イランに対する警告であると見られています。しかし、軍事演習に参加したアメリカ軍高官は27日、「今回の演習は、イギリス軍兵士の拘束事件を警告するものではない。アメリカはイランに脅威を与えるつもりもない。演習の目的はこの地区の安定と安全を守ることだ。」と述べました。また、「この地区に不安定要素があるとすれば、それはイランが原因だろう」と指摘しました。

 一方、フランスもこのほど、原子力空母シャルル・ド・ゴールをペルシャ湾に派遣し、アメリカ軍の演習に合流しました。これに対して、この高官は「フランス空母がアメリカ軍の演習に参加したのは、NATO・北大西洋条約機構のアフガニスタンでの活動に援助するためだ」と述べました。

 世論は、アメリカとフランス、イギリスが連携し、拘束されたイギリス軍兵士を救うものと見ています。しかし、ペルシャ湾地区でまもなく戦争が起こるわけではないという見方が一般的です。その原因は、以下の4つです。

 まず、イギリスとイランはハタミ元大統領が在職中の3年前、同様の外交事件を起こしたことがあります。当時、イギリス・フランス・ドイツが積極的に協調し、協議を行った結果、事件はエスカレートせず、拘束された8人のイギリス軍兵士も無事釈放されました。イギリスのベケット外相は27日「イギリス軍兵士の拘束事件を平和的に解決するのは、双方にとって非常に有利なことだ」と強調しました。

 次に、フランスが軍事演習に参加したのは、アメリカの強硬政策に従ったわけではありません。フランスはイラク戦争において、アメリカと同盟を結びつつも、自らの独立性を保っていました。フランスはイランに対する軍事行動に参加するわけではないと見られています。

 第三に、アメリカはペルシャ湾地区に17万3000人の兵士を配置していますが、この数字はイラク戦争開始前とほぼ同じで、イランに対する軍事行動の正当性も見つかっていないことが挙げられます。

 また、イランがアメリカの同盟国であるイギリスの兵士を拘束したのも、戦争を引き起こすためではありません。イギリスと衝突したのは、実は、アメリカの出方を見るためと見られています。

 冷静かつ、平和的に今回の拘束事件を解決するべきだという意見が有力のようです。

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