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ブッシュ大統領、イラク撤退を否定、反戦デモが全米蔓延
   2007-03-20 16:42:46    cri

 イラク戦争開始から4年となりますが、アメリカのブッシュ大統領は19日、テレビ演説で、アメリカ軍がイラクから早期撤退することを否定し、軍事費増加案を可決するよう議会に呼びかけました。これと同時に、アメリカでは戦争反対の声が高まり、反戦デモが各地で繰り広げられています。

 ブッシュ大統領は演説で「アメリカ軍の勝利は可能である。そのためにはアメリカ軍の派遣増加が必要である。バグダッド地区とアンバル省の安全はイラクでの勝利の重要な一歩である」と述べた上で、「アメリカ軍がイラクから撤退すれば、イラクのテロ活動はバグダッドから全国へ、更には中東地域全体にまで蔓延し、イラクとアフガニスタンでより多くのテロリストを生み出すことになる。われわれは9.11同時多発テロ事件と同じような事態が発生することを絶対に許せない」と述べました。

 ブッシュ大統領のイラク政策、特に、このほど定められた2万人余りの増派計画は民主党から反対を受けています。衆議院の民主党議員は戦争支出議案を提出しました。この議案では2008年秋の撤退をイラクとアフガニスタンの駐留軍に対する軍事費提供の前提としています。この議案に対しホワイトハウスは同意せず、ブッシュ大統領は19日の演説で、緊急支出議案を早急に採択し、イラク駐留米軍に軍事費を提供するよう議会に呼びかけました。

 一方、民主党のペロシー下院議長は「国民はブッシュ大統領のイラク政策に失望し、投票を通じてその政策を否定した。議会もこの政策を再び却下することになる」との考えを表明しました。

 今、アメリカでは戦争反対の声が高まっています。17日から20日まで、全米各地で行われた反戦デモ行進は1000回あまりに達しており、参加者はあらゆる階層に及んでいるとのことです。

 ワシントン市のキルブライドさんは印刷会社に勤務する一般女性です。イラク戦争について彼女は「大多数のアメリカ人はイラク戦争が間違いだったと認めている。イラクは大量破壊兵器を所持していない。大量破壊兵器所持はブッシュ政権の口実に過ぎないのに、議会は開戦に同意してしまったのである」と述べました。

 戦争の合法性に対する疑問、米軍兵士の死亡者数が3200人にのぼっていること、更に毎日平均20億ドルの軍事費が使われていることもアメリカ国民が戦争に反対する主な原因です。

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