今月5日午前、温家宝首相は全人大会議で、政府活動報告を行い、「中国政府の目標は行政行為を規範化し、政務に努め、効率がよく、清廉潔白で、国民が満足する政府の建設にある。この目標を実現するため、政府自身は次のようにするべきだ」として、次のように述べています。

　「法に基づいて、行政行為を規範化し、清廉潔白な政治を建設し、腐敗取締りを一段と強化し、教育、制度、監督による懲罰と腐敗取締りシステムを整備していくべきだ」と述べました。

　これは出席者の幅広い賛同を受けました。吉林省検察院の索維東院長は、「温家宝首相の行った政府活動から見れば、腐敗を取り締まる政府の態度が非常に堅固なものだと分かる。これは中国共産党と政府の一貫した態度と決意でもある」として次のように語っています。

　「政府活動報告は代表の拍手を受けた。政府自身の建設を強化し、清廉潔白で、公正かつ、効率の高い政府を建設し、行政の審査と批准の権利の改革を一段と強化し、各方面の改革措置を講じなければならない」と述べました。

　2004年、中国政府は「法に基づいて行政の実施を全面的に促進する綱領」を発表し、法制による政府を建設する目標を立てました。その後、法制政府の建設の推進や腐敗取り締まる制度の整備及び政務情報の公開などの面で一連の進展を収めました。2006年、腐敗を取り締まり中国共産党と政府の態度は社会各界の高い評価を受けました。特に一部の専門分野、例えば、プロジェクトの建設や土地の譲渡、資産取引、医薬売買などにおける商業賄賂事件と関連する政府部門及びその職員が処分され、公平な競争原則と市場秩序が維持されました。

　2006年、中国共産党と政府は腐敗取り締まりを強化すると共に、関連制度の整備でも大きな成果を収めました。

　上海社会保険資金が不法的に流用された事件は2006年に処分された最も注目される腐敗事件の一つです。この事件は資金管理体制や監督体制の欠陥が暴露されました。これにより、多くの政府指導者が権力をもって自分のために利益を図り、賄賂を受けとるなど重大な問題が調査され、処分されました。今回の会議で、上海市の韓正市長は「上海政府はこれらの教訓から、自身の建設を強化して行く」として次のように述べました。

　「社会保険資金の流用事件を通じて、奉仕する政府、責任を持つ政府、法制政府の建設において、関係規定に基づいて制度の整備を行なわなければならない問うことが教訓として得られた。また、監督を強化すること、また、権力、特に権力の運用は監督を受けなければならないことが立証された」と述べました。