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中国の汚染物質の削減目標、変えず
   2007-03-12 17:25:05    cri

 中国政府が去年の初めに定めた汚染物質の削減目標は達成されませんでした。これは北京で開かれている中国全国人民代表大会の熱いテーマとなり、代表たちが問題解決について見解と提案をそれぞれ発表しました。

 中国政府が去年、定めた発展計画によりますと、2010年の主要な汚染物質の排出量は2005年より10%減らす計画で、この計画に基づいて、中国は、去年から、主要な汚染物質は毎年2%ずつ減らす目標を掲げました。去年はこの計画実施の初年度にあたりましたが、定めた目標は達成されたでしょうか。

 温家宝首相は「去年、汚染物排出量の削減目標は達成できなかった」と代表たちに率直に認めました。

 「2006年、主要な汚染物質の排出量の伸び幅は下がったが、排出総量の2%を減らすという目標は実現できなかった」と語りました。

 主要な汚染排出量は何故下がらず、むしろ上がったのか、温家宝首相は三つの原因を挙げました。

 「主な原因は産業の構造調整が緩慢で、重工業などエネルギー消費が高く、汚染が深刻な産業の発展が速すぎるからだ。また、一部の地方と企業は環境保護の法規と基準を厳しく実施せず、関連政策が大きな成果を収めるにはまだ時間かかる」と述べました。

 中国政府は具体的な措置を制定し、環境保護措置を厳しく実施し、立ち遅れた生産施設を全廃し、環境にやさしい進んだ設備や技術などを導入し、監督管理を強化するよう各地の政府に要求しています。

 全人代会議に参加している代表たちはそれぞれ、見解と提案を示しました。全人代環境資源委員会の毛如柏主任委員は「汚染物質排出量の目標を計画通りに実現させるには、次の三つの面から手をつけなければならない」

 「まず、発展を進める意識を変える必要があり、経済発展の重点は産業の質と利益の向上に置くべきである。次は、汚染物排出量を削減するため、関連投資を確保することだ。第3は、管理監督レベルを高め、関連法規の実施をしなければならない」と述べました。

 中国国家環境保護総局の周生賢局長は「私たちは代表らが示した提案をまとめ、討議し、対応措置を制定し、関連活動を進める」と表明しました。

 去年、中国は主要な汚染物排出量削減の目標を達成しませんでしたが、圧倒的な多数の代表は2010年の目標の実現に自信を持っているものと見られています。

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