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6カ国、イラン核問題をめぐってロンドンで協議
   2007-02-27 14:04:14    cri
 国連安全保障理事会の五つの常任理事国であるアメリカ、ロシア、フランス、イギリス、中国の他、ドイツの高級代表が26日、ロンドンでイラン核問題をめぐる会議を開きました。これは来月、安保理の関係会議に先立って、意見を交換する会議です。

 会議に出席したイタリアの代表が明らかにしたところによりますと、イランに対して国連安保理の関係決議を遵守させ、ウラン濃縮活動を停止させるため、各国はより厳しい制裁を行うことで意見が一致したということです。追加する制裁の内容には、イランの核開発とミサイル計画に関与する人々への観光禁止令やイランがヨーロッパ市場に進出する総額を削減すること、イランへの武器輸出を制限することなどがあります。

 この6カ国協議の開催と同時に、アメリカとイランの対立も続いています。まずは論争です。イランのアフマディネジャド大統領は、イランの核計画をブレーキのない汽車にたとえ、阻止することはできないと強調しました。これに対して、アメリカのライス国務長官は、「イランには、ストップキーが必要である。イランが核活動を停止してこそ、アメリカはイランとはじめて交渉することができる」と述べました。イラン側の核交渉の最高責任者、ラリジャニ氏は、「アメリカは誠意なし」とした上で、「前提条件付きでアメリカとは交渉しない」と述べました。

 アメリカとイランは、外交面でも戦っていると見られています。アメリカのチェイニー副大統領はこのほど、イランと海を隔てた国オマーンを訪問しました。これはアメリカがまもなくイランとの戦争を発動する兆しではないかと一部の人は推測しています。関係筋によりますと、オマーンはアメリカ軍に対し、国内の4つの空軍基地で給油、後方勤務などを許可したということです。また、イギリスのメディアは、「アメリカはブルガリアの軍事基地にイラン攻撃用のB-2型爆撃機を配置した」と報道しました。

 このようにますます強まる圧力に対して、イランは弱みを見せず、核計画を継続する立場を示しながら、外交活動を急いでいます。アフマディネジャド大統領は26日、スーダンを訪問し、より多くのイスラム国家の支持を得ようとしています。

 安保理は来週、イラン核問題をめぐる会議を開くことになります。各国の意見のもとで、折衷案を取ることも予想されますが、イランへの制裁はより厳しくなるに違いありません。問題になるのはイランが「安保理が新しい決議を採択しても核計画を続けていく」としたことです。国際的な制裁がきかないことは、世界の平和を不安定にする深刻な問題となります。

 イラン核問題を解決するには、世界各国の協力と努力が必要ですが、最も重要なのは、アメリカとイランが敵意をなくし、相互信頼を樹立することにあると専門家は見ています。

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