中国国家統計局が25日に発表したところによりますと、2006年の中国経済は前の年より10.7%伸び、3年連続して二桁の成長を見せました。中国国家統計局の謝伏瞻局長は「去年、中国経済は安定的かつ急速な成長を維持した。しかし、一段と措置を講じて、経済発展の中に存在している消費不足や、国際収支不均衡などの問題を解決する必要がある」と述べました。
中国国家統計局の謝伏瞻局長は25日、北京での記者会見で「2006年、中国の国民経済は急速な成長を維持し、物価の上昇率が低く、良好な発展を見せ、経済と社会の発展の協調性が強まった」と述べました。
初歩的な統計によりますと、2006年中国経済の総量は20兆元を突破し、前の年より10.7%増え、消費価格指数は1.5%上昇しました。去年、中国の農業、工業、サービス業も比較的速い発展を遂げました。
ここ数年、投資と輸出は中国経済の発展を推し進める重要な要素になっています。一方、消費はあまり強くないと考えられます。2003年から2005年までに、中国の固定資産投資の増加幅は30%近くに達し、鉄鋼、紡績、冶金など業界の投資過剰は深刻です。これにより、中国経済の「過熱」に対して一時的に外国の憂慮を引き起こしました。
中国国家統計局の謝伏瞻局長はこれについて、「中国が適時にマクロ調整の政策を取ることは、中国経済が急速で健全な発展を保つ上で重要だ」と述べました。
謝伏瞻局長は、「中国は2005年と2006年から、数年連続して、一連のマクロ調整措置、特に土地、融資、市場参入の許可などの一連の政策を実施した。これにより、国民経済の過熱を避けた。経済は比較的に安定しており、成長速度は依然として高いレベルを保ち、成長の質も向上している」と述べました。
統計によりますと、2006年、中国の固定資産投資は前年の同じ時期より24%を増加しました。これに対して、消費は前年同期より13.7%増加したということです。
比較的高い貿易黒字は、中国経済の成長を促す要因の一つになりました。2006年、中国の貿易黒字は1775億ドルに達しました。高い貿易黒字は、中国経済のバランスよい発展にプラスとなりますが、中国の対外貿易にさまざまな問題ももたらしています。ここ数年、中国は、国際収支のアンバランスを緩和するため、いろいろな措置を講じています。
中国国家統計局の謝伏瞻局長は25日、記者の質問に答えた際、「現在、中国は、国内の消費需要を拡大することを通じて、貿易の不均衡問題の解決に努めている」と語りました。
「中国政府は、一連の措置を講じています。たとえば、賃上げによって住民の消費能力を高め、国内の消費需要を拡大しています。今後、中国は、社会保障制度の健全化をはかり、教育や医療体制などの改革を推進し、不動産市場の規範化を強化していかなければなりません。こうして、消費需要がさらに向上していくのです。」
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