アメリカのゲーツ国防長官は15日、ベルギーの首都ブリュッセルにあるNATO・北大西洋条約機構の本部で、NATOのスケッフェル事務総長と会談を行いましたが、ゲーツ国防長官は会談後の記者会見でアメリカの強硬なイラン政策を表明しました。
ゲーツ国防長官はその際「イランは、かつてその東部にあるアフガニスタンと西部にあるイラクからの外国駐屯部隊による圧力を感じた。しかし、いま、イランはアメリカがイラクで苦境にあるとみていることから、イランは多くの面からアメリカに圧力を加えるチャンスがある。イランがイラク問題とレバノン問題の解決で積極的な役割を果してこそ、アメリカはイランと接触を行なう可能性が出てくる」と述べました。
最近の湾岸地区におけるアメリカの「パトリオット」ミサイルシステムの設置と航空母艦の増派という決定について、ゲーツ国防長官は「強い軍事力を湾岸地域に長期的に維持するというアメリカの意志を湾岸諸国に示したい。湾岸地域の安定はアメリカの長期的、かつ核心となる戦略的利益にかかわる」と述べました。(01/16)
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