中国の温家宝首相は14日、フィリピンのセブで「新しい一年、中国はASEAN ・東南アジア諸国連合と『中国・ASEAN記念サミット共同声明』に基づいて、双方の戦略的なパートナー関係を引き続き強化し、充実させ、双方の協力をより高いレベルに推進していきたい」と述べました。
これは温家宝首相が第10回中国ASEAN首脳会議で述べたものです。温家宝首相はその中で、東アジアでの協力や、アジア太平洋経済協力会議、アジア・ヨーロッパ会議、国連など国際的あるいは地域的な舞台に置ける双方指導者の協力と意志の疎通を強化することを提案したほか、双方の投資協定についての交渉を速め、国境を越える犯罪や海上の安全、災害防止、感染病の治療と予防、環境保全などの分野での協力強化を提案しました。
なお、会議後、温家宝首相とASEANの指導者は、「中国・ASEAN自由貿易区サービス貿易協定」に調印しました。この協定は、中国とASEANの経済協力分野における重要な成果の一つで、中国・ASEAN自由貿易区建設に向けた大きなステップとなり、2010年には計画通りに自由貿易区の建設を完成するための基礎を固めたことになります。(翻訳:コオリ・ミン)
|