中国の温家宝首相とイスラエルのオルメルト首相が10日、北京で会談を行い、今年が中国とイスラエルが国交を樹立してから15周年にあたることから、両国が各分野での協力をより一層推し進めていくと発表しました。
温家宝首相は会談の中で、「中国はイスラエルとの関係発展を重視し、相互尊重、平等互恵と相互内政不干渉などの原則に基づいてイスラエルとの友好協力関係を発展させてきた。両国の国民に幸せをもたらし、中東地区の平和と安定を促すことに重点を置いている」と指摘した上で、「双方はハイレベルな交流を緊密に行い、外交的な協議メカニズムを整備し、経済と技術に関する協力を深め、相互の投資それに情報技術、農業、生命科学やエネルギーなどの分野で協力を強めて、人材と文化の交流を広げていくよう期待している」と述べました。
これに対して、オルメルト首相は、「中国との友好協力関係をより一層発展することは、イスラエルとその国民、それに中東地区の平和と安定に重要な意義を持つものだ。イスラエル側は、一つの中国の政策を堅持し、中国との経済貿易の往来を拡大し、科学技術の研究開発などの分野で協力を広げ、文化教育、マスコミや観光などの面で交流を強め、両国の関係を新たなレベルに高めていきたい」と語りました。
また、双方は中東問題、イランの核問題などについて意見を交換したほか、文化と植物検疫などに関する協力文書に調印しました。
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