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中国 「未成年保護法」を改正
   2007-01-02 15:02:23    cri

 未成年のインターネットカフェへの立ち入り禁止、学校と両親が子供の学習負担を重くすべきでないこと、子供が家庭や社会に対して自分の考えを主張するなどの参与権を享受することなど一連の規定が、このほど中国が発表した新しい「未成年保護法」に書き込まれました。この法律は、中国の子供たちにとって健やかな社会環境を作り、子供たちの成長過程における悩みを解決することを目指しています。

 1992年から実施されてきた「未成年保護法」は、中国における未成年保護分野の小さな憲法とされています。しかし、ここ十数年の経済社会の急速な発展に伴い、中国は未成年保護分野で新しい問題に直面しています。今回の法律改正はこれらの問題を解決するために行なわれました。法改正について、全国人民代表大会内務司法委員会の祝銘山副主任は「未成年を保護するシステムがまだ健全ではないこと、両親が保護責任を履行しない、あるいは正しく履行しないこと、浮浪児、物乞いをする子供、保護を受けられない子供など生活の頼りがない未成年への援助問題、未成年が成長する社会環境を最適なものにすること、未成年の犯罪を予防し、減らすことなど、これらはいずれも今回の改正を通じて解決しなければならない重要な問題である」と述べました。

 また、未成年の安全は両親が最も注目している問題の一つです。法律の最新規定によりますと、公共の場所や学校で重大な突発事件が発生した場合、優先的に未成年を救助すべきだとしています。これは、"児童利益の優先"や"児童利益の最大化"などの国際的に公認された原則の具体的な表れです。

 伝統的な理念の影響を受け、中国社会では、"子供のことは大人が決める"、"大人のことに対して子供は口を出せない"という観念は多く残っています。これらのことも中国の未成年にとって最大の悩みの一つです。改正後の法律は、初めて子供の"参与権"と"生存権、発展権、保護を受ける権利"を共に法律で定められた権利であると明確にしており、未成年が、家庭と社会の生活に参加し、自分の生活に影響を与えることに対して意見を述べる権利を確保しています。

 学習の負担も中国の子供たちの悩みです。これについて、全国人民代表大会内務司法委員会の責任者の一人である于建偉氏は「学生の学習負担を軽減することについて、改正後の法律には、学校は家族と密接に協力し、小中学生の睡眠、娯楽とスポーツによる鍛錬の時間を保証し、学生の学習負担を重くしてはならないと規定されている。改正後の法律は、素質を育てる教育の実施や、学生の自立した思考能力、革新能力の養成を強化する」と述べました。

 この法律は、未成年保護の面で政府に対してさらに高い要求を出しました。最新規定によりますと、中国は未成年保護を国家の国民経済と社会の発展計画に取り入れ、浮浪児の保護救済機関を設立し、健全でない子供への教育を改善していくとのことです。

 改正後の「未成年保護法」は今年の6月1日から実施されます。その意義について、中国全国人民代表大会常務委員会の呉邦国委員長は「未成年は、祖国の未来であり、民族の希望である。未成年保護の面における目立った問題に対して、全国人民代表大会常務委員会は全面的に『未成年保護法』を改正して、さらに家庭、学校、社会と国家の保護責任を強化した。法律の発表と実施は、未成年の心身の健康の保護、未成年の権益の保障、未成年の全面的な発展の促進にとって重要な役割を果たしていくだろう」と語りました。

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