東京大学文学部の藤井省三教授は23日、中国社会科学院が開いた中日青年作家対話会で次のように述べた。
1977年ー2006年11月16日までに日本語に翻訳された中国の小説は計448作品、うち大陸部の作家の作品は233作品だった。
日本語に訳された作品数を年代別に見ると、1977年ー1986年は24作品、1987年ー1991年は39作品、1992 年ー1996年は65作品だった。この3時期に中国の小説の翻訳数が上昇を続けたのは、文化大革命後の中国文芸界が改革開放時代を向かえたことと、80年代半ばの「尋根(ルーツ探し)文学派」が世界からも認められたことと深い関係がある。
90年代後半になると、1997年ー2001年に翻訳数は44作品となり約30%減少した。2002年ー2006年9月には再び上昇し61作品となり、日本での同時代の中国文学の翻訳が回復時期に入ったことを示している。(編集AY)
「人民網日本語版」
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