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18日午前、13ヶ月間中断された朝鮮半島の核問題をめぐる六カ国協議が北京で再開しました。中国代表団の団長である中国外務省の武大偉次官が開幕式で、「今回の会議は昨年9月に採択された『第四回六カ国協議共同声明』の具体的措置や、スタート段階において、各国のとるべき行動を具体的に議論し、確立することだ』と述べました。中国、朝鮮、アメリカ、韓国、日本とロシアの代表団が開幕式とその後、開かれた全体会議に参加しました。
武大偉中国代表団団長は開幕式で、「私は各国代表団が知恵を出しあい、決心と勇気をもって、朝鮮半島の非核化、関係国家の関係正常化、そして調和のとれた東北アジアの新たな構図作りに向けて、取り組むよう期待する」と述べました。
第五回六カ国協議は去年11月、第一段階の会合を開いた後、中断状態が続いていました。中国は六カ国協議の主催国として、朝鮮半島の非核化や、話し合いや協議を通しての問題解決の姿勢を堅持し、六カ国協議のプロセスを推し進める上で弛まぬ努力をしてきました。
六カ国協議の再開は対話と協議により、朝鮮半島の核問題を平和的に解決する希望をもたらしました。今回の会議に対して、武大偉団長は、とりわけ、重点課題が二つあると強調しました。
「まずは、『9・19共同声明』の具体的措置を議論し、それを全面的に実行すること。二つ目は、共同声明のスタート段階において、各国の採るべき行動を議論し、それを確立することです。」
武大偉団長は、「去年9月に採択された『第四回六カ国協議共同声明』に各国の共通認識が凝縮されており、これは六カ国が朝鮮半島の非核化の全体目標に向けての政治宣言で、各国が必ず遵守しなければならない綱領的文書だ」と指摘し、今後の課題は「行動をもって行動に対応する」という原則に従い、共同声明を実際に行動に移すことだと強調しました。
去年9月19日にまとまった『第四回六カ国協議共同声明』では、朝鮮は、すべての核兵器及び核計画を放棄し、『核不拡散条約』にいち早く復帰し、国際原子力機構の保証及び監督下に戻ることを約束しました。アメリカは、朝鮮半島に核兵器を持ち込まず、核兵器もしくは通常兵器で朝鮮を攻撃したり、侵入したりする意図がないことを確認しました。また、中国、日本、韓国、ロシア、アメリカなどの国が朝鮮に対し、エネルギー援助を提供する意向を表明しました。
韓国の千英宇(チャンヨンウ)団長、18日朝、ホテルを離れて会場に向かう前に、記者団に対して、こう述べました。
「13ヶ月ぶりに、六カ国協議が再開しました。今日の各国の主旨演説で、今後の六カ国協議の行方が見えると信じています。」
国際問題の専門家である中国社会科学院の金熙徳さんは、「六カ国協議の再開は、中国側の努力がなければできなかったものだ。これまでの13ヶ月間、中国はあきらめずに再開のために努力してきた。唐家セン国務委員と外務省の幹部が他の5ヶ国との橋渡しに動き回っていました。六カ国協議の再開は、会談が朝鮮問題を解決するには最も適切な方法だと証明した」と指摘した上、「六カ国協議の再開は、朝鮮問題を解決する局面を切り開いたと思う。六カ国とも、この協議の場がなくなることを見たくない。特に、朝鮮とアメリカは、会談の場で問題の解決を望んでいる。六カ国協議の再開は、朝鮮問題を解決するには重要な一歩だ」との見解を示しました。
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