パキスタン東北部のアボタバードで行なわれている中国とパキスタンの合同軍事演習「友情2006」は17日の午後から兵員を使った実地演習に入りました。今回の演習は、山岳地帯における反テロ合同作戦」を課題とし、その目的は、共同でテロを取り締まり、これまでとは異なった安全保障分野における両国の交流と協力を強化し、地域の平和と安定を維持することにあります。
今回の合同演習は次のような状況を仮定して行なわれています。
2006年の末、一部の国境を跨いだテロリストが中国とパキスタンの国境地帯で秘密調査や、テロ活動を行い、社会的災難や恐慌を引き起こすことによって、中国とパキスタンの友好協力関係を破壊し、両国の反テロの政策を改めさせようとしている。
今回の合同演習で、テロリストの企みを粉砕するため、両国は、400人からなる反テロ部隊を編成しました。その任務は国境地帯で合同作戦を行い、テロリストを殲滅することです。17日午前、聯合部隊は指揮本部を作り、状況を分析し、詳しい作戦配置を行いました。
配置に基づいて、指揮本部は100人の作戦部隊を出動させ、テロリストが弾薬や物資を輸送し、出没する主な道路で検問所を設け、通過する車両や人々を検査し、アボタバードへ潜り込もうとするテロリストを食い止めます。北京時間午後5時、中国側指揮官の命令に基づいて、監視、検査、援護、追撃、食い止めと分けられた5つのグループは検問所を設置し、連合検査の演習に入りました。
指揮者:各グループ、行動を開始、
兵士:はい
僅か十数分間でバリケードや数カ所の検問所を設置したほか、道路周辺の高地で往来の人々と車両を監視し、道路の異なる方向でテロリストを追撃する車両を配置しました。
兵士の警告を無視し、声を上げて叫びながら、検問所に突き進んできた地元民の身なりの中年の男が兵士に射撃されました。
演習の最終段階で数人のテロリストがトラックに乗って、バリケードを乗り越えようとしました。双方は激しい銃撃戦を行ないました。すでに準備を整えた中国側の特殊部隊の兵士がジープを使って追撃し、トラックに飛び込んで、テロリストと肉弾戦を展開し、車を止めさせました。これらのテロリストは捕えられたり、射撃されたりしました。実地演習はこれで終わりました。
この演習は11日から8日間にわたって行なわれ、実地演習の前に、双方は装備の展示や戦術訓練を行いました。18日の最終日には、合同包囲殲滅戦の実地演習を行ないました。
演習に参加したパキスタン側のワジッド総指揮官は、「演習の目的は地域の平和と安定を維持することにある」として次のように述べました。
「演習の目的は両国および両国軍隊の友情と協力を強化するとともに、山岳地帯でのテロ取締りの作戦経験を分かち合い、テロ取り締まり能力を向上させ、この方面における国際社会と協力し 地域の安定を維持することにある」と述べました。
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