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安保理、朝鮮の核実験に関する決議を採択
   2006-10-15 16:27:59    cri

 国連安全保障理事会は現地時間の14日午後、朝鮮の核実験に対し、第1718号決議を採択しました。決議は朝鮮が実施した核実験を強く非難し、一連の制裁措置を決めた上で、核開発の計画を放棄し、直ちに無条件で六ヵ国協議に戻るよう朝鮮に求めました。

 9日、朝鮮は、核実験の実施を宣告しました。これをうけ、国際社会は強く非難しました。安保理はその日、「朝鮮は軍縮と核拡散防止という国際社会の原則に背き、この地域の情勢を緊迫させ、世界的な安全問題を起こした」と指摘しました。この一週間、安保理の五つの常任理事国と日本は、アメリカが提出した決議草案について討議し、各国は妥協をした上で、関係決議を採択しました。

 決議は、大量破壊兵器の開発につながる物資の取引を禁止し、朝鮮に出入りする貨物船に対して検査を行い、朝鮮の関係人物と組織が外国に持つ財産を凍結し、ぜいたく品の禁輸などをすべての国連加盟国に要求しています。

 決議は、また、再び核実験を行わないこと、弾道ミサイルに関係するすべての活動を停止し、大量破壊兵器の開発を放棄すること、2003年に朝鮮が発表した「核拡散防止条約」から脱退する声明を撤回することなどを朝鮮側に求めました。

 決議は、さらに、専門委員会を設立して、決議の実施状況を検査し、90日ごとに安保理に報告することを決めました。

 アメリカのボルトン国連大使は決議通過後の記者会見で、「朝鮮はこの決議を遵守し、六ヵ国協議に戻れば、安保理は制裁措置を取り消すが、安保理の要求を無視し、大量破壊兵器の開発を継続していけば、アメリカとその他の国連加盟国はより厳しい措置を取り、制裁を実施する」と述べました。

 中国の王光亜国連大使は、「この決議は度合いがよく、力を持っている。中国は賛成する」と述べ、また、「制裁は目的ではない。朝鮮に出入りする貨物船に対して検査を行うことなど、決議の一部の内容に対しては、保留意見を出している。各国は、衝突をエスカレートさせる挑発的な行為をせず、慎重で責任を負う態度で対処すべきだ。中国は武力行使を断固として反対する」と強調しました。

 王光亜大使は、さらに、「現在の情勢の下で、各国は、朝鮮半島の無核化を目指して、核拡散に反対し、対話を通じて和平的な解決を図っている。これは朝鮮半島と東北アジアの平和と安定に結びつき、各国の利益にも符合している。中国も各国と協力して、冷静な態度で、六ヵ国協議のプロセスを推し進め、この地域の安定と平和に役割を果たしていきたい」と述べました。

 朝鮮のパク・キルヨン国連駐在大使は、決議の採択後、「受け入れを拒否する」という朝鮮の立場を表明しました。パク大使は、「安保理は、アメリカが朝鮮を制裁し、敵視する政策に対して充分な関心を払っていない。アメリカは、安保理を操縦することによって、朝鮮に対する集団的な制裁を加えようとしている」と指摘し、「朝鮮は、対話の準備もあるし、対抗する準備もできた。アメリカは引き続き朝鮮に圧力をかければ、朝鮮はそれを戦争宣言として受け止め、対応措置を取る」と、強硬な態度を示しました。

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