中国の江沢民前国家主席の海外訪問を記録した「より素晴らしい世界のために、江沢民海外訪問録」の出版式典が30日、北京の釣魚台国賓館芳菲苑で行われました。唐家セン国務委員、銭其シン元副首相をはじめ、共産党中央・国家機関と軍の関係部門の責任者、外交関係者、国際問題の専門家・学者、マスコミ、出版界の関係者400人余りがその式典に出席しました。
同書は江沢民氏の13年間の共産党総書記・国家主席在任中の外交活動をまとめたもので、全654ページ。外交活動の最初は1990年の3日間の朝鮮民主主義人民共和国訪問で、最後は2002年の訪米とメキシコでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)第10回首脳会議出席。また97年の香港、99年のマカオの祖国復帰式典に出席した様子も記されているとのことです。
客観的史料によって、国際情勢が激しく変化する中で、江沢民氏が戦略的、大局的見地から中国外交の新局面を切り開くため努力を続けたこと、江沢民氏を中核とする党の第3世代中央指導集団が独立自主の平和外交政策を堅持し、国と人民の利益を守り、世界の平和と発展のために傑出した貢献をしたことを記し、江沢民氏の党と国家の指導者としての外交の知恵と風格が示されるものです。
唐国務委員があいさつし、同書の出版は中国の特色ある社会主義外交理論をより一層継承し、発展させ、わが党と国家の優れた外交の伝統と風格を一層発揚し、中央の外交方針・政策を深く理解し、外交活動の新局面を切り開くうえで非常に重要な意義があると述べました。式典は戴秉国外務次官が主宰しました。
同書は世界知識出版社から出版され、即日全国で発売されることになります。全45万華字で、167点の貴重な写真が収録されています。李肇星外相が序文を書いています。
|