問　中国は朝鮮のミサイル試射にいったいどのような対応をとるのか。朝鮮の行為が一層収斂するように、中国はどの程度朝鮮に影響を与えられるのか。

　答　われわれはすでに事件に重大な関心を示している。現在、中国は関係各国と緊密な意思疎通を図り、協議を行っている。われわれは関係各国が冷静・自制を保ち、朝鮮半島の平和・安定の大局を重んじ、朝鮮半島と北東アジアの平和・安定に役立つようなことを少しでも多く行い、情勢を一層緊張させ、複雑化する行動をとらないよう希望する。長期にわたり、中国は朝鮮半島情勢の緩和を促進し、地域の平和・安定を守るために建設的役割を果たしてきた。中国は引き続き６カ国協議プロセスの推進に努め、半島の平和・安定維持のために力を尽くす。

　問　中国は朝鮮が自らの行為を規制するよう十分な影響力を行使していないと批判する向きもあるが、こうした批判は合理的だと考えるか。

　答　朝鮮半島問題を処理する中国の根本的出発点は半島の平和・安定の維持である。実践で証明されたように、対話と話し合いは問題解決の有効な方法である。われわれは外交努力による情勢の緩和を希望し、対話と話し合いによる問題の解決を希望している。これは各国の共通の利益に合致する。われわれはこれまで通り関係各国とともに、このためにたゆまぬ努力を続ける。

　問　日本政府は国連安保理加盟国に朝鮮制裁に関する決議案を提示したが、中国は決議案の内容をどう評価するか。朝鮮のミサイル発射を阻止するため、中国は国連の枠組みの中で、どのような措置をとるべきだと考えるか。

　答　中国は責任ある態度できのうの安保理協議に参加した。われわれは安保理がしかるべき対応をとるとともに、その対応は朝鮮半島と北東アジアの平和、安定という長期的目標に役立ち、外交努力によって成果をあげるのに役立つものであるべきだと考えている。中国は引き続き関係各国と共に、朝鮮半島情勢の緊張緩和を促進し、６カ国協議を推進し、地域の平和と安定を守っていく。

　問　日本と米国は朝鮮に対する経済制裁を呼びかけているが、中国はこの立場を支持するか、それとも問題解決に無益だと考えるか。

　答　朝鮮半島問題を処理する中国の出発点は半島の平和と安定を守ることであり、これは各国の利益にかなっている。実践で証明さたように、対話、話し合いは問題解決の有効な方法である。現在の状況下で、われわれは外交努力を通じて、情勢を緩和し、対話と話し合いを通じて問題を解決することを希望している。

　問　朝鮮のミサイル試射に対し、日本の一部高官は、日本がミサイルに対する防衛能力を強化するよう呼びかけているが、中国はこれにどのような立場をとるか。

　答　地域の平和と安定を守ることは地域各国の共通の願いであり、共通の責任でもある。われわれはすべての国が北東アジアの平和と安定を守るようことを少しでも多く行うよう希望している。

　問　新たな中日東海協議の具体的日程は。

　答　中日双方の協議により、第６回東海問題協議を７月８、９の両日、北京で行うことが決まった。われわれは、現在の状況下で、係争を棚上げし、共同開発を行うことが東海情勢の安定に有益であり、中日関係の大局に有益であり、双方の共通の利益に合致すると考える。われわれは日本と共に、引き続き対話と話し合いを通じて、問題を徐々に解決することを願っている。