国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「人類の口承及び無形遺産の傑作」(世界無形文化遺産)への登録を目指し、中国とモンゴルが2005年に共同で申請を行った蒙古族の民謡「長調」がこのほど、中国無形文化遺産リストの第1集に登録された。
蒙古族の言葉で「オルティンドー(長い歌)」と呼ばれる「長調」は、すでに1千年にわたり歌い継がれてきた。ゆるやかな曲に少しずつ詞を乗せ、悠然と高らかに歌いあげる。歌詞は上下二句からなり、草原や駿馬、ラクダ、牛、羊、青空、雲、河川、湖沼などを歌ったものが多い。遊牧文化の鮮明な色彩と独特の歌唱法が特徴的で、歴史、文化、習俗、道徳、哲学、芸術に対する蒙古族の思いが凝縮されていることから、「草原音楽の生きた化石」と呼ばれる。(編集UM)
「人民網日本語版」より
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