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中国、ベトナム漁船事故による行方不明者の大捜索終了
   2006-06-02 16:31:36    cri

 中国政府は2日、台風1号・チャンチーの影響で、南中国海海域で沈没したベトナム漁船に対する16日間の救援活動を今日で終了することを発表しました。これは、中国が行った外国漁船に対する史上最大規模の海上救援活動となります。

 5月中旬、台風1号は南中国海付近を襲い、その海域周辺で漁をしていたベトナム漁船数十隻が転覆し、乗っていた数百人が行方不明となりました。ベトナム政府は17日、行方不明者の救助を中国政府に要請しました。これに応じて、ただちに中国交通省は、救援活動を開始しました。中国交通省海上捜索救助センターの責任者・テキ久剛氏によりますと、中国の救援チームは、南中国海20万平方キロあまりの海域で捜索救援活動を展開し、合わせて22隻の漁船を発見、300人あまりに食料を提供し医療措置を行いました。テキ久剛氏は、「中国は、16日間にわたって、ベトナム漁船が転覆したとみられる海域で2回以上の捜索を行い、発見したすべての漁船を救助した。関係国際条約にしたがって、2日正午、捜索救援活動を終了する」と述べました。

 テキ久剛氏はまた、「中国の海上保安部門は、関係海域での大規模な捜索活動は停止するものの、船舶の航行禁止警報は継続し、新たな情報が入り次第、救援活動に再び加わる」ことを明らかにしました。

 ベトナムのチャン・ドク・ルオン(陳徳良)大統領は、中国の胡錦涛国家主席に電報を送り、中国によるベトナム漁船の救助に感謝の意を示しました。また、テキ久剛氏によりますと、国際海事機関のミトロプロス事務局長も、中国による救援活動を高く評価したということです。

 テキ久剛氏は、「国際海事機関はいま、多数の被災者に対する救援の実施について研究を進めている。その参考になるだろうと考え、中国は、今回のベトナム漁船の救援活動について報告をまとめ、国際海事機関に提出する。我々は、事故が発生した際、より多くの人を救うことに力を捧げたい」と述べました。

 中国交通省南中国海救援局の責任者・湯忠法氏によりますと、ここ数年、中国の海上救援能力が急速に高まっており、そのレベルは、アジアでは日本についで2位となっています。具体的には、次のように述べました。

 「中国の海上救援部門は、北から南にわたって分布しており、合わせて38隻の船舶、8機のヘリコプターが常時待機している。また、沿海地域では18の救援基地があり、17の救援隊が出動に備えている。」

 湯忠法氏はさらに、「中国政府は、海上救援により多くの資金を投入し、今後5年間で、救助用の装備とヘリコプターを増やす。また、関係国家との協力を積極的に進めていく」と述べました。

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