先日、スティーブン・スピルバーグ監督が「西遊記」を製作するつもりであることが報じられました。ハリウッド版「西遊記」に対して、中国の映画ファン達は難色を示しているようです。「西遊記」は最近日本でもドラマ化されましたが、原作とかけ離れた内容だったため、「ハリウッド版も同様なのではないか」と心配する声があがっています。
一方、専門家は、「中国の名作がハリウッドではどうアレンジされるのか。中国映画界にとっては、今後の参考になる。いい機会だ」と話しています。
スピルバーグ監督は、2008年北京五輪の開幕式で芸術顧問を担当することが決まっています。先日、その件で中国入りした際、中国の名作や神話、なかでも「西遊記」に強い関心を示したとのことです。映画製作の具体的な計画は立っていませんが、実現すれば、超大作として話題を呼ぶことは間違いありません。
以前、アメリカではドラマ版「西遊記」が製作されています。しかし、中国系女優のバイ・リンが演じた「観音」が男達を誘惑するシーンに、「中国文化を冒涜している」と華僑達から批判の声があがっていました。また、最近では、日本人監督・キャストらによる映画版「西遊記」の製作発表がカンヌで行われましたが、孫悟空のキャラクターが原作とは異なっており、中国国内では不満が高まっています。(編集者YS)
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