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中国、綜合的な航海保障システムの整備に力を入れ
   2006-05-23 15:18:50    cri

 現在、中国政府は中国の海岸線に沿って航行している船舶に全面的なサービスを提供し、また、こうした船舶の安全を最大限に保障するため、綜合的な航海保障システムの整備に力を入れています。

 航路標識は海上船舶が安全、また便利に航行するため情報を提供する施設或いはシステムです。水路運輸、海洋開発、漁業、国防整備、それに国家主権の維持などにとって非常に重要な意義があります。国際航路標識協会は航路標識システムの設置または維持ならびにその関連機関などによって構成される国際的組織で、1957年に発足しました。

 国際航路標識協会の第16回大会がこのほど、上海で開かれ、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、日本など50近くの国と地区の代表400人余りが参加しました。そして、この分野における国際協力をいかに行うか、ということについて、意見を交わしました。

 中国海事局の劉功臣副局長はこの会議で、中国の綜合的航海保障システムの整備状況について、こう話しました。

 「今所有している航路標識をベースに、海事管理の全体的な優位性を発揮していく。また、各種資源を生かして、先進的な『中国沿海綜合航海保障システム』の整備を目指していく。航行者が如何なる時、また如何なる場所でも、我々が提供する全面的かつ即時的な綜合安全情報を受けられるというのが、目標である」と語りました。

 綜合的航海保障システムは、主に航路標識システム、安全保障の観測システム、及び緊急対応システムなどからなります。現在、この綜合保障システムは一応の確立がされており、また、一定の役割を果たしています。2010年このシステムが完全に整備されれば、航海の安全性が高まるほか、船舶の運輸の効率化にもつながります。

 中国はこの綜合的航海保障システムを整備する際、船舶自動識別システムを導入しました。識別設備を据え付けた船舶であれば、海上を移動する場合、近い水域を航行している船舶および海岸の受信ステーションに、定期的に速度や航路などの情報を発信できます。これにより、船舶の安全航行に大いに役立つというわけです。

 2004年末現在、中国は50箇所で船舶自動識別システムの海岸受信ステーションを開設し、またこれらをネットワークで結びました。現在、こうした受信ステーションが全国の重要な港と海域をカバーしています。先週台風1号チャンチーがやってきた時、このシステムが大きな役割を果たしました。中国の海事部門はこのシステムを利用して南中国海の北部海域で20隻のベトナム漁船を発見し、300人あまりのベトナム漁民を救助しました。  政府はこれから、さらに25箇所で受信システムを設置し、来年のはじめまでに沿海海域及び中国最大の河川??長江の下流水域をカバーするようにします。

 国際航路標識協会のクルッセ事務局長は中国の沿海綜合航海保障システムの整備が世界各国にとってもプラスになるとの考えを示しました。

 「この保障システムが完成すれば他の船舶や海岸にある受信ステーションに確実かつ即時に情報を提供できる。私個人の考えだが、これは将来性のある、また、実行可能なシステムだと思う。この面における国際協力を強化する必要がある」と話しました。

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