パレスチナ・イスラエル情勢は26日新しい動きを見せました。パレスチナのイスラム原理主義組織・ハマスがアラブ和平提案を受け入れるつもりがあるとの考えを示した一方で、イスラエル側はパレスチナ自治政府のアッバス議長が打ち出したパレスチナ・イスラエル指導者が和平サミットを行うという提案を拒否しました。
パレスチナ自治政府のアルシャエル副首相は26日、ハマスのホームページで、「パレスチナ・イスラエル紛争を終わらせるため、ハマスは合法的な形で、アラブ諸国連合が2002年に示した和平提案を受け入れるつもりだ」と発言しました。
ノルウェーを訪問しているアッバス議長は26日、中東問題に関する国際会議を直ちに開いた上で、イスラエルの指導者との直接交渉を行い、双方が今ある協定や国連の関連決議を踏まえて、和平合意に達することを望んでいるとの考えを示しました。これに対し、イスラエル側の高官は、「アッバス議長はまず、テロの取締りをしなければならない。それまでは、イスラエルは決してパレスチナと交渉しない」と語りました。(04/27)
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