中国の胡錦涛国家主席は25日、ラバトで、モロッコのジェットゥ首相、オカチャ上院議長、ラディ下院議長とそれぞれ会談しました。

　胡錦涛主席はジェットゥ首相に、両国の経済貿易協力を促進するために4項目の提案をしました。第一点は、二国間の貿易を拡大し、バランスをとれるようにして中国がモロッコからの輸入を増やすこと。第二は、優先分野を決め投資協力を強化し、農業、石油ガス資源の開発などの投資協力を進めること。第三は、対外労務協力を推進し、協力分野を拡大すること。そして、観光協力を強め、人的往来を増やすことなどです。

　ジェットゥ首相は胡主席の提案を高く評価し、「モロッコは中国の経済貿易パートナーとなりたい。これはモロッコの利益に合致する」と述べました。

　両院の議長と会談した際、胡錦涛主席は、「両国が議会間の交流を強化し、両国関係の発展を推進し、互恵協力を促進するために積極的に貢献するよう希望する」と語りました。