北京で2日間にわたって開かれた海峡両岸経済貿易フォーラムが15日、閉幕しました。
全国政治協商会議の賈慶林議長は14日に開幕式で、両岸の経済交流と協力を全面的に深めるため、四項目の提案を行いました。その第一は、人民に福祉をもたらすことを出発点とし、経済の共同発展を実現すること、第二は、直航便の開設をきっかけに、両岸の経済関係の正常な発展に向けて新しい局面を切り開くこと、第三は、技術レベルと競争力を高めることを重点とし、両岸の経済関係の持続的で健全な発展を促すこと、そして、第四は、交流と話し合いを強めることを通じて、互恵協力を促す知恵と力を集めることとしています。
賈慶林議長は「中国共産党と中国国民党の関係部門が共同で両岸の経済貿易フォーラムを催すことは、社会各界の有識者が両岸の互恵協力について話し合う場を提供するためだ。この交流の場は広い話し合いの場であり、議題も開放的なもので、海峡両岸の各界の人々の参加を歓迎する」と述べました。
中国国民党の連戦名誉主席もフォーラムで演説を行いました。連戦名誉主席は、この中で「海峡両岸は一丸となって、中華民族の光栄、進歩と繁栄に新しい一ページを開き、将来の世界の経済発展を推し進める重要な原動力になろう」と呼びかけました。
この日、賈慶林議長は北京で、このフォーラムに出席した台湾企業界の代表と会見し、「大陸は引き続き両岸の経済交流と協力を推し進めると共に、台湾経済の発展にしっかりとした後ろ盾を提供する」姿勢を明らかにしました。
今回の両岸経済貿易フォーラムは二日間にわたって開かれ、海峡両岸の経済貿易交流と直航便の開設をテーマとし、経済貿易交流の両岸経済への影響や、農業協力、直航便、観光・金融など五つの議題をめぐって討議します。国民党、共産党のハイレベル指導者や、両岸の企業経営者、それに経済専門家など500人あまりが出席しています。
フォーラムでは、両岸の経済交流と協力を強めることについて共同提案が出されました。
この提案には、海峡両岸の経済交流と協力を全面的に深めて、共に繁栄し、両岸関係が平和で安定した方向に向けて発展するよう推進することや、両岸の直行便の開設を積極的に推進し、両岸を結ぶ貨物チャーター便の手続きの簡素化と旅客チャーター便の定着などについて討議した上で、一日も早く実施すること、それに、両岸の農業・観光業・人的往来や経済貿易関係に存在する障害を取り除くことといった内容が盛り込まれています。
全国政治協商会議の賈慶林議長や中国国民党の連戦名誉主席らが閉幕式に出席しました。
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