カンボジアを訪問した温家宝首相は、8日プノンペンで、中国とカンボジアの関係は新たな発展段階に入っており、このチャンスをいかして両国の互恵的な協力を絶えず深めていきたい、との姿勢を示しました。
これは温家宝首相が8日、カンボジアのフンセン首相と会談した際述べたもので、その中で、温家宝首相は、「中国はカンボジアとの関係を重視しており、善隣的で友好的な原則の下で、カンボジアと各分野にわたる協力を強化していきたい。カンボジア政府が国家の安定と民族の団結を守り、経済を発展させるため払った努力を支持する」と表明した上で、「中国は平和的な発展の道を歩むことを堅持し、世界の平和と繁栄にとって、中国の発展は貢献であり、如何なる国に対しても脅威にはならない」と強調しました。
それに対して、フンセン首相は、「中国は世界の平和を維持し、共同発展を促す重要な力である。中国との友好関係を発展させるのはカンボジア政府が堅持する政策で、これからも一つの中国という原則を守り、中国の平和統一大事業を支持していく」と述べました。
なお、温家宝首相は7日と8日の2日間、カンボジアに対する公式訪問を行いました。訪問期間中、温家宝首相はさらに、シハモニ国王や、シムヘン上院議長、ヘンサムリン国会議長らと会見しました。両国政府は共同コミュニケを発表し、全面的協力パートナーシップの設立を宣言したほか、経済技術協力や、多国間犯罪の取締りなどに関する文書にも調印しました。
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