北京市でこのほど、大卒の警備会社職員が初めて誕生した。同市の警備サービス会社、北京保安服務総公司が30日に明らかにしたところによると、同社が採用した新卒者7人がこのほど、北京警察学院保安隊で正式に勤務についた。さらに5人が、同社の地下鉄警備担当の支社で、近く勤務を開始する予定。高等教育機関からまとまった数の新卒者が警備員として就職するケースは、同市の業界では初めて。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
7人のうち6人は河北政法職業学院の専科(短大に相当)卒業生で、専攻分野は法律や治安保護。残る1人は河北経貿大学出身で、コンピューター科学技術専攻の学部卒業生。子会社で内勤実習についている男性1人を除き、他の6人は全員が女性で、すべて北京警察学院保安隊の技術防備モニタリング室に配属され、警備の任務についている。
高等教育を受けた警備員の1人、強青さんは「警備という仕事は自分の専攻に合っている。特に、2008年の五輪に向けて、警備担当者の構成バランスを改善するという点で、大きな魅力を覚えた」と語る。
北京京保安服務総公司地鉄保安分公司の劉福強経理(支社長)によると、高等教育を受けたこれら社員は、警備員として第一線で経験を積んだ後、能力に応じて管理職に抜擢していくという。劉経理は「見張りやパトロールは警備業務のほんの一部」と述べ、大卒者など高学歴者には、専門知識や高い知識水準が要求される渉外関係、ネットワークセキュリティ、テクノロジーを応用した警備などを任せたい考えを示した。(編集YS)
「人民網日本語版」2006年3月31日
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