イスラム原理主義組織ハマスによるパレスチナ自治政府は29日、PLO・パレスチナ解放機構のアッバス議長を前に、就任宣誓をしました。新しい首相のハニヤ氏は当日、「新内閣はアッバス議長がイスラエルと交渉することに反対しない」と表明しました。
ハニヤ首相は宣誓後、「この内閣を率いて、アッバス議長を支持する。アッバス議長がイスラエルと交渉する意欲があれば、自治政府はそれに反対しない。パレスチナの人々の利益に符合する交渉結果であれば、ハマスも自分の立場を改めて検討する」と述べました。
アッバス議長はこの日、「常にアメリカとイスラエルと連絡を取り、平和、交渉と国際決議に基づいて政策を制定するようパレスチナ自治政府に希望する。パレスチナは関係決議と中東和平ロードマップに基づいて、イスラエルと交渉を行いたい」との考えを示しました。
ハニヤ首相の態度に対し、アメリカはこの日、「ハマスがどのような肩書きであろうとも、アメリカはハマスと一切接触せず、その自治政府に如何なる援助も提供しない」としています。
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