中国の李肇星外相はこのほど、イランの核問題を解決する場合、制裁より交渉のほうがよいとの考えを示しました。
これはロシアのマスコミのインタービューを受けた際、明らかにしたものです。
その中で、李肇星外相は「国際社会はイランの核問題でいかなる行動を取っても、それが本当に問題解決に役立つかどうか、また、この地域の平和と安定にプラスになるかどうかを考慮すべきである。現在、外交交渉でイラク問題を解決するにはまだ余地がある。制裁より交渉で問題を解決するほうがよい。これを実現するため、各方面が最大の努力を払わなければならない」と述べました。
ブッシュ大統領は20日オハイオのクリーブランドで反テロ戦争について演説を行いました。
その際、ブッシュ大統領はイランが核兵器を開発しようとすることを改めて指摘し、「これは絶対に受けいれられない行為である」と述べました。
しかし、ブッシュ大統領は「アメリカが外交ルートでこの問題を解決することを目指している」と強調しています。
ブリュッセルで行われていたEU・欧州連合の外相会議は20日決議を採択し、核開発の問題で国際社会の信頼をとり戻すため切実な行動を取るようイランに呼びかけました。
決議はイランが今までにIAEA・国際原子力機関と効果的な協力を行っていないことに憂慮を示した後、すべてのウラン濃縮活動を停止するというIAEA理事会の2月4日の決議を完全に履行するよう、再びイランに呼びかけています。
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