中国民用航空総局はこのほど新規定を発表し、国内便の賠償上限額を引き上げることを明らかにした。航空会社が乗客全員に対して支払う賠償金の上限を、これまでの7万元から40万元に引き上げる。乗客の手荷物、託送荷物、運送貨物などの賠償上限額も引き上げる。この新規定は3月28日から施行される。
新規定「国内航空運輸運送人賠償責任限度額規定」によると、民用航空会社がトラブル時に乗客1人当たりに支払う賠償金の上限は40万元、手荷物への賠償は3千元、託送荷物や貨物への賠償は重さ1キロ当たり100元。航空会社は規定範囲内で、実際の損害に基づいて賠償金を支払う。乗客が旅行保険に加入し、保険金が給付される場合も、航空会社の賠償責任が減免されることはない。
新規定の施行後も、国内便の賠償額上限は依然として国際便より大幅に低い。民用航空総局は▽中国の1人当たりの所得や経済発展レベルが相対的に低い▽国際便利用客の平均所得は、一般的に国内便利用客の平均を上回る▽国際便の航空券が国内便より高価??といった事情を考慮し、国内便の賠償額上限を低く抑えたとしている。
今後は、国内の物価上昇、所得や生活水準の向上などに合わせ、上限額を適宜調整する方針という。(編集SN)
「人民網日本語版」
|