黒竜江省牡丹江市でこのほど、同省を流れる川・牡丹江の水が汚染されたとのうわさが市民の間に流れ、市民が飲用水を買占めに走るパニックが起こった。20日夜、現地メディアが、牡丹江の水源地と、同市の水道会社の4工場の牡丹江からの取水口で、綿のような浮遊物が見つかったと報道した。その後市民の間で、牡丹江の水が汚染され飲めなくなったとのうわさがながれ、大勢の市民が飲用水を買いにスーパーへ殺到。一部のスーパーでは飲用水が品切れになった。同市中心部の飲用水業者では、飲用水の購入と宅配を求める市民からの電話が相次ぎ、電話がひっきりなしに鳴り続いたという。
21日午後4時ごろ、牡丹江市政府の記者会見が開かれた。同市政府報道官の説明によると、専門家の検査により、この綿のような浮遊物は水中の微生物で、化学物質による汚染ではないことがわかった。牡丹江の水源地の上流にある海林市の酒造所が牡丹江に酒かすを流し、春が近づき気温が高い日が続いていたこともあって水中の微生物が急増し、水に異常なにおいが生じた。水道会社が対応策をとったことで、現在の水道水は国家基準をクリアする水準に戻っており、安心して口にすることができるという。(編集SN)
「人民網日本語版」
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