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米ロ中とEU3カ国、イラン核問題について会談
   2006-01-17 17:27:38    cri

 イギリス、フランス、ドイツのEU・欧州連合の3ヶ国及び、アメリカ、ロシア、中国の外交関係者が16日、ロンドンで会談し、イランの核問題について討議しました。

 今月10日、イランが国内の核施設3ヵ所の封印を撤去し、核燃料の研究を再開しました。これは国際社会の幅広い注目を浴びています。イギリスのストロー外相は16日、これについて、「イランはその核開発の目的が完全に平和利用を目指すものだと証明する責任がある。イランはこの問題で、かつて国際社会を欺き、その信頼を失った」と述べました。

 こうした状況の下で、16日、ロンドンで、アメリカ、ロシア、中国、及び、EUのイギリス、フランス、ドイツの6カ国は、イランの核問題について会談しました。会談後、イギリス外務省のスポークスマンは、「6カ国はイランの核燃料開発に非常に注目しており、それを停止させることで合意し、今後、討議を続け、外交的な手段を通じてイラン核問題の解決を目指す。イギリス、フランス、ドイツの代表は会談で、イラン核問題について2月2日と3日に緊急会議を行なうようIAEA・国際原子力機関理事会に要請した」と述べました。

 16日のロンドン会談は、イランの核問題を国連安保理に付託しようとする西側諸国にとっての予備会議と見られています。ドイツを除いて、会議参加国はいずれも国連安保理常任理事国です。その中で、ロシアと中国の態度が焦点となっています。これまで、イランとEUの間に立っていたロシアは、このほど、「安保理への付託に必ずしも反対とは言えない」という立場を表明しました。プーチン大統領は16日、ドイツ首相と会談後の記者会見で、「イラン核問題でロシアとEU3カ国及びアメリカの立場は非常に似通っている」と述べると同時に、「国際社会はイランの核問題で慎重な態度を取るべきだ」と強調し、「この問題を非常に慎重に対処すべきだ。私は簡単に結論を出すことは出来ないし、ロシアの外交官がこの問題で軽率な行為をとることも許さない。この問題で、我々は欧州やアメリカとともに引き続き努力していく」と述べました。

 この問題における中国の立場について、イラン駐在の華黎中国大使は、「核問題における中国の立場は一貫しており、IAEA・国際原子力機関の範囲内での解決を主張する。一部の国の核問題において、制裁や武力といった手段を取ることは主張しない。16日の会議は段階的なものであり、EU3ヶ国とイランが2003年から行なっていた交渉が一段落付き、イランの核問題は新しい段階に入ったことを示した。この新しい段階とは、EUとアメリカが介入しただけではなく、これら6カ国が介入したことだ」と述べました。

 華黎大使はまた、イランの核問題を安保理に提出するかどうかについて6カ国が合意していないことを示し、さらに、「まず、IAEA理事会で討議することだ。IAEAを通じて、安保理に提出しても、すぐに制裁を討議できるかどうかは重要な問題だ。さらに、仮に制裁が議題に上がったとしても、採択されるかどうかも問題だ。EUの3ヶ国は、イラン制裁を真に望んでいるとは言えない。ロシアは保留の態度を取っている。中国はこれまで一貫して、国連加盟国に対する制裁を主張していない。このため、イラン制裁決議が採択されるかどうかは長い時間をかけないと結論を出すことは出来ないだろう」と述べました。

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