このほど、考古学者は中国東部の浙江省上山遺跡で一万年前の米粒一つを発見しました。これによって、浙江省の稲の栽培は一万年前から始まったことを証明できると見られます。

　考古学専門家の紹介によると、この米は一万年前の新石器時代早期のものです。もし、この米が栽培されたものだと鑑定されれば、中国長江下流の稲作の歴史は3000年を早まることになります。そしてこれによって、ここは稲作が世界で最も早く始まった場所の一つだと証明されます。

　上山遺跡は今まで中国で発見された最も古い新石器時代の遺跡の一つです。遺跡は今からおよそ9000年から1万1000年前に遡ることができます。上山遺跡は中国早期新石器時代考古の重大な発見で、稲作農業の起源は上山遺跡の最大のポイントとなっています。