マレーシアで開かれているASEAN・東南アジア諸国連合第一回東アジアサミットに出席している中国の温家宝首相は14日クアラルンプールで、インド、インドネシア、ミャンマー、オーストラリアの指導者とそれぞれ会見し、両国関係などの問題について討議しました。
インドのシン首相と会見した際、双方は両国の『国境問題を解決する政治的指導原則の協定』の精神を踏まえて、両国国境問題の解決を共に推進していくことで合意しました。温家宝首相はその際、「中印両国は深遠で戦略的見地に立って、両国関係に対処するべきだ」とし、シン首相は、「中国との関係を深めることはインド外交の重点の一つだ」と述べました。
インドネシアのユドヨノ大統領との会見で、温家宝首相は両国初の戦略的対話をできるだけ早く始め、両国関係や地域と国際問題について協議するよう提案しました。これに対し、ユドヨノ大統領は、「インドネシアは一つの中国の政策を堅持し、両国の戦略的パートナー関係に大きく期待する」との姿勢を示しました。
ミャンマーのウィン首相と会見した際、温家宝首相は、「国際社会はミャンマーが自主的に国内の問題を解決するために建設的な支援を提供するべきだ」と指摘した上で、中国側はこれまで通りミャンマーとの友好関係を発展させていくとの姿勢を示しました。これに対して、ウィン首相は中国側がミャンマーの経済建設に与えた支持に感謝の意を示し、双方の互恵協力の強化を期待しました。
更に、オーストラリアのハワード首相との会見の中で、双方はエネルギーや鉱物資源面での協力の強化で合意しました。温家宝首相はまた、オーストラリア側と共に努力し、両国の全面的協力関係を新たなレベルまで推し進めていきたいと述べました。ハワード首相は、双方が誠意を持って互いの国に対処すれば、両国関係はより一層緊密になると指摘しました。
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