国家環境保護総局の解振華局長は松花江の環境汚染事件で辞職願いを提出し、中国政府はこれを受け入れ、新しい局長を任命しました。
40日前に、中国東北部の重要な河川松花江の岸辺にある化学工場で爆発事故が発生し、大量のベンゼン類汚染物が松花江に流れ込んだことから、松花江沿岸地域の住民の生産と生活に重大な影響を及ぼしたほか、松花江は中国とロシアの国境を流れる黒竜江に合流するため、ロシア側からも大きく注目されてきました。
中国政府が2日発表した通報は、「松花江での重大な水質汚染事件発生後、国家環境保護総局は事態に対する重視が足りず、その生じうる厳しい結果に対しての評価も不足していたことから、今回事件がもたらした損失に責任を持つべきだ」としています。
解振華氏は中国で環境汚染事件で辞職した最高レベルの指導者ですが、中国では二年余り前に、当時の中国の衛生相と北京市長がSARS・新型肺炎の抑制で不届きがあったとして免職されています。
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