22日ドイツ首相に就任したメルケル氏は23日、ブリュッセルにあるNATO・北大西洋条約機構とEU・欧州連合をそれぞれ訪問しました。
メルケル首相は、NATOのスヘッフェル事務総長と会見した際、「アメリカとドイツの関係は、更に発展する可能性がある」と指摘した一方、「ドイツは、イラクでのイラク軍の訓練に参与しない」と明らかにしました。
その後、メルケル首相は、EU本部でバローゾ欧州委員長と会談を行い、「グローバル化の中におけるEUの競争力を高めるため、EUの経済改革を加速させるべきだ」と述べた上で、一日も早く「欧州憲法」を採択するよう呼び掛けました。
これに対し、バローゾ欧州委員長は、EUの中期予算の問題でイギリスを説得するようメルケル首相に求めました。
メルケル首相は、フランスへの訪問を終えた後、ブリュッセルに到着したものです。当日、パリでフランスのシラク大統領と会談した際、メルケル首相は、引き続き両国関係の発展に努力していくとの姿勢を表明しました。一方、シラク大統領は、「フランスにとって、ドイツとの関係は、最も重要な二国関係だ」と改めて強調しました。
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