中国東北部の遼寧省では今月4日、家禽類の鳥インフルエンザ感染が発見されました。今、この省内の4県の感染状況が確認された結果、鳥インフルエンザ感染が深刻な地区となりました。これに対し、遼寧省政府がどのような対応措置を講じているか、また、地元の飼育業者への影響について、今日の時事解説は北京放送の記者が地元で取材した様子をお伝えしましょう。
まず、遼寧省黒山県に入る道路で記者の車は他の自動車と共に防護服姿の係り員の消毒を受け、続いで検問所で車の登録をしてから通過が許されました。七台子村は黒山県の感染地域の一つで、村の入り口に到着すると、記者の車は再び消毒を受けました。村内の養鶏業者、劉玉祥さんの紹介によりますと、自分の養鶏場ですでに鶏1000羽が処分されましたとのことです。しかし地元政府から直ちに補助金を受けたことから、70才の劉玉祥さんは満足顔で、「われわれは政府の補助金給付に満足している。政府がこれらの措置を講じることは国民の健康を考えているからだ」と述べました。
現在、遼寧省の四ヶ所鳥インフルエンザ感染地区では地元の感染防止作業は一区切り付きました。廃棄処分された家禽は1000万羽となり、鶏とアヒル一羽あたりの補助金は10元です。15日までに、遼寧省政府が支給した補助金は1億9000万元に達しました。
記者は黒山県七台村保健所を訪れた時、県の医療機関と疾病防止センターから派遣された専門作業員6、7人がこの村で感染防止処理を行っているのを見ました。
それによりますと、遼寧省の他の三つの感染地区では関連する感染防止作業が進んでいます。現在、遼寧省14の市のすべての家禽は緊急免疫処理されました。このほか、地元では感染状況に関する全面調査も展開され、感染の可能性のある家禽と卵を市場に出すことは、厳しく禁止されるとのことです。
以上の防止措置によって遼寧省の鳥インフルエンザの感染防止作業はすでに初歩的な成果を収め、すでに7日間新たな感染が発見されませんでした。遼寧省政府のスポークスマン周立元さんは「今、遼寧省の感染状況はすでに効果的に抑制され、人間への鳥インフルエンザ感染例は発見されていない」と明らかにしました。
他の報道によりますと、鳥インフルエンザ感染状況が発見された中国の他の省も感染作業を強化するなど積極的な措置を講じているとのことです。
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