イランを訪問中のロシア国家安全保障会議のイワノフ書記は12日テへランで、イランがウラン濃縮開発活動を行うとロシアが提案したことを否認しました。

　イランの国営通信・IRNA によりますと、イワノフ書記は当日、イラン国家最高安全保障最高会議のラリジャニ議長と会見した後、「ロシアはイランの核問題の解決について新しい提案は出していない。ロシアはIAEA の枠組み内での交渉を通じての解決を支持している」と表明しました。

　これに対してラリジャニ議長は「現在、イランの核問題解決で鍵となることはEU・欧州連合の立場であり、いかなる新しい提案ではない。イランはウランを濃縮する権利を絶対に放棄しない」と強調しました。