3日間にわたって開かれていた第2回ASEAN・東南アジア諸国連合と中国麻薬取り締まり協力国際会議は、20日北京で閉幕しました。会議では「北京宣言」など3つの文書を採択し、ASEANと中国が次の段階の麻薬取り締まり協力の重点内容と具体的な目標を確定しました。
会議後に開かれた記者会見で、国家麻薬取り締まり委員会の張新楓副主任は今回の会議で得られた成果を紹介し、「今回の会議で多くの成果を挙げた。3日間で、会議に参加した代表の努力で、『北京宣言』と修正した『ASEANと中国の麻薬取締行動計画』を採択した。この二つの文書は、今後5年間ASEANと中国が麻薬取締の各分野における行動を全面的に決めており、全世界に向け、ASEANと中国の麻薬取り締まり協力強化を誓った。このことはASEANと中国の麻薬取締協力を推進することに重要な意義を持っている」と述べました。
今回の会議で採択された「北京宣言」では、「関連各国が即時に交流し、二国間または多国間の協力を強化する。2015年にはASEANと中国では麻薬ゼロにするという目標を実現させるために、国際社会も積極的な行動を取って、資金を募集し、技術援助を提供するよう」呼びかけました。
ASEANのビラコタ副秘書長は、今回の会議を高く評価し、ASEANが中国とともに麻薬取締りをさらに強化していくとの自信を示しました。ビラコタ副秘書長は、「第2回ASEANと中国麻薬取締り協力国際会議が5年後の今日においても、多大な成果を挙げたことにびっくりした。数年前、この国際会議が発足したころには、今の段階に発展できることは思えなかった。現在、ASEAN加盟国の間で、及びASEANと中国の間で、麻薬取締り分野における協力は緊密なものになっており、多くの成果を上げ、人々に深い印象を残した。このことは、われわれが協力すれば、必ずびっくりするほど大きな成果を挙げられることを意味している」と語りました。
張新楓副主任はさらに、「東南アジア地区のATS・アンフェタミン型興奮剤の生産、密輸、乱用などの厳しい情勢について、会議では中国代表団が提出した『ASEANと中国2006年ATS類の犯罪行為取締共同行動案』を採択した。東南アジア諸国と国際組織の協力によって、ATS類の麻薬販売の厳しい状況を効果的に抑制できることを信じている。また、東南アジア諸国が協力して麻薬を取り締まる能力もさらに強化できる。このことによって、ASEANと中国の麻薬取締協力は新しい段階に入るに違いない」と紹介しました。
|