第44回日本衆院選挙の結果は今朝(12日)最終結果が決まり、自民党は296議席を獲得し、これは自民党が15年ぶりに衆院で単独過半数を獲得したとのことです。今日の時事解説はこれについてお話しましょう。
日本の首相、自民党総裁・小泉純一郎氏は8月8日、郵政民営化法案が参議院で否決された後、衆院を解散し、総選挙を行うことを定めました。関係者は、自民党の勝因について次のように分析しています。
まず、選挙期間中、自民党は郵政民営化への賛成か反対を訴え、多くの有権者の政治と経済を改革する要望が結果となって現れました。改革は今回の選挙の焦点となり、内政と外交の面での民主党などの野党からの批判への関心をそらし、これは与党を守ると同時に、野党を打ち砕いたと見られています。選挙戦の中に、小泉首相は郵政民営化改革のために自分の政治生命をかけるという悲劇的な英雄イメージを作りだしました。また、小泉首相が郵政民営化の有利なところを宣伝し、郵政民営化を日本改革ひいては日本の前途と結び付けることは、改革を望む有権者の支持を得ました。
自民党の勝利は小泉首相の選挙戦術が功を奏したことを示しました。選挙戦で勝利を収めるため、小泉首相はその政治的主張を積極的に支持し、人気があり、魅力ある女性候補を擁立しました。自民党内部の反対派議員は自分の政治前途を考え、自民党を離党し、新党を設立せざるをえません。選挙の結果は小泉首相のこれらの選挙戦術が功を奏したことを示しました。
この他、最大の野党・民主党は今回の選挙で準備不足だったと見られています。その主張ははっきりせず、郵政民営化への態度も曖昧で、自民党の政策を批判するだけで、自分の政治的主張を明確に提出せず、多くの元の民主党の支持者を失望させ、有権者は自民党を支持しました。
それ以外、小泉首相は無党派層の支持を集める、比例選区で自民党は民主党を大きくリードしてました。これは民主党にとって大きな痛手だと見られています。2003年の衆院選挙の時、民主党は比例区で180議席中72議席を獲得したことがあります。
今、マスコミは今回の衆院選挙の勝利によって、21日に開かれる予定の特別国会で、小泉首相が再び首相に選出されると予測しています。
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