今年は中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利60周年に当たります。30日に行われた中国国務院報道弁公室の記者会見によりますと、中国は9月2日から3日にかけて、一連の記念活動を行い、中国人民と世界の進歩を求める人達が血まみれな奮闘を経て獲得した勝利を盛大に祝います。

    1945年9月2日、日本政府が降伏書にサインし、世界の反ファシズム戦争は最終的な勝利を勝ち取りました。9月3日は、中国抗日戦争勝利記念日となります。今年の9月2日から3日にかけて、中国では、重要な記念活動が行われます。それには文芸夕べ、人民英雄記念碑へ花輪を捧げること、記念大会などが含まれています。中国人民対外友好協会の陳昊（こう）蘇会長は「中国人民が世界反ファシズム戦争の中で、巨大な人命と財産損失の代価として勝ち取った勝利は重大な意義があり、永遠に心に銘記すべきだ」として、更に「中国人民抗日戦争は世界反ファシズム戦争の重要な一部分であり、世界の平和と進歩に巨大な貢献をしたと言える。それ自身は偉大な記念碑である。我々の記念活動は世界にこの記念碑を展示することだ」と述べました。

    伝えられるところによりますと、今回の記念活動の規模は大きく、9月2日の演芸会と3日の記念大会にはそれぞれ6000余りの人が参加し、3日に天安門広場にある人民英雄記念碑への献花を行い、参加者総数は1万人に上ると予定されています。また、今回の記念活動では、戦争を経験した退役兵士の経歴や感想の反映に重点が置かれます。9月2日、中国の抗日戦争を経験した中国人や外国人退役兵士400人余りは、北京で行なわれる署名活動及び「国際平和壁」の除幕式に出席し、「北京平和宣言」に調印する予定です。中国人民対外友好協会の陳昊蘇会長は、これらの民間活動は、退役兵士が平和な生活を愛し、平和を大切にする共同の願いを表すとした上、「心からの友好と親切心はもっとも貴重なものです。反ファシズム戦争、特に中国に来て抗日戦争に参加した退役兵士たちは、その勇ましい奮闘で、中国人民と共に平和を成し遂げました。つまり、戦争に勝つことで平和を獲得しました。彼らは、これからも一丸となって世界各国人民とともに、戦争を止めることで平和を実現させます。」

    第二次世界大戦中、中国は東の主な戦場として、旧日本陸軍兵力の三分の二以上に抵抗または牽制しました。中国軍人と人民は、日本軍が第二次世界大戦での死亡者数の70％以上を占めた、合わせて150万人余りを殲滅し、日本ファシズム勢力滅亡に決定的な役割を果たしました。同時に、中国人民の抗日戦争は旧ソ連、アメリカなど、国際社会からの支持と援助を受けました。

    中国国務院報道弁公室の王国慶副主任は「中国と世界各国がその戦争時代に互い協力し、最終的な勝利を勝ち取った。平和を迎えた今日、各国はさらに協力しつづける必要がある」とした上で「中華民族は国際協力を通じて60年前に勝利を収め、今、こうした国際協力はより大きな役割を果たすことになる。これはわれわれが戦争から得た精神財産だと言えるでしょう」と述べました。

    伝えられるところによりますと、この中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利60周年記念イベントにはロシア、アメリカ、カナダ、韓国、日本などの反ファシズム戦争に参加した国際的友人と海外から愛国者が参加することになります。王国慶副主任は「中国人民は新中国の成立と国民の幸福のために寄与し犠牲になった人々を忘れてはならない」と指摘しました。